英検1級の2022年度第3回 語彙問題(大問1)でイディオムや句動詞の4問を除く、21問 84単語(21 x 4)のうち、アルクの『究極の英単語』シリーズに収録されているのは、ざっくり70%くらいです。(ただ、succinctlyという副詞では載っていないけれど、succinctとい形容詞でカバーされている、といった品詞違いのものを含めると、カバー率は80%近くまで上がります)
カバーされている単語の6割くらいがVol.4、3.5割くらいがVol.3なので、英検1級を受ける場合、この2冊をマスターしておけば、ある程度対応できると言えるでしょう。
ただ、これらの単語集は、試験対策という目的だけでなく、中長期的にしっかりとボキャビルを行う、という目的をもって活用することをおススメします。
私自身、覚えて忘れてを繰り返し、その間に別の単語集に浮気したりしながら、かれこれ15年以上使っていると思います。
何しろ、Power Sentencesと呼ばれる例文は、何らかのジャンル分けがされているわけではなく、小説か何かの一節のようなものからニュース記事のようなものまでごちゃ混ぜです。動詞を中心に、状態・存在、コミュニケーションといった分類はされているのですが、正直、記憶の助けになるとは言い難く、あまり意味のない分類です。
また、Word Listと呼ばれるものは、その名の通り、ただ単語と使用例が列挙されているだけです。これをひたすら覚えていくというのは苦行ですし、試験直前に詰め込めたとしても、長期記憶として定着することはまずないでしょう。
ですから、前から順番に進めるだけでなく、この単語集へとにかく何度も接するように使っていくのがよいと思います。例えば、試験に出題された単語をチェックし、そのページに載っている他の単語も確認する。英英辞典を使って類似語や反意語、他の品詞の単語も調べて書き込んでいくなど。
そういった作業をする中で、自分自身のオリジナル単語集になり、それを見返す過程でボキャブラリーも定着してくるのではないか、というのが私の考えです。
私がやっている書き込みの一例も紹介します。
exemplarという単語について、形容詞のexemplaryを追記したり、sloughという単語は、・・・を払拭する、を脱ぎ落す、といった意味の場合、slough offで覚えたほうがよいと思ってメモしたり、
to get rid of something that you no longer want といった英英辞典の定義をメモしたりしています。
こういった作業をしながら、繰り返しやっているうちに徐々に定着してくるボキャブラリーが増えていくように思うわけです。英英辞典を引いたり、メモしたり、手間といえば手間ですが、結局のところ、こうしたことをしているうちにpassive vocabularyだったものがactive vocabularyとなり、語彙問題だけでなく、英作文にも使えるような語彙力を醸成していくのだと思っています。
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